知らないと悲劇が起きることもある! 文章ルールの基本

「絵本の学校」では、絵の描き方やストーリーの生み出し方に加え、出版業界の仕組みやコピーライティングなど、多岐にわたるカリキュラムを学びながら絵本を作ります。

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出典:http://www.photo-ac.com/

わたしたちは小学生の頃から、作文という形で文章を書く練習をしています。
読書感想文など、自分の考えや感じたことを書き出す課題もこなしたことでしょう。

また、好き嫌いの差はあるかと思いますが、文法についても学んでいます。
このように、文章の基礎を学生時代に学んでいるはずなのですが、中にはそのルールがうろ覚えになってしまった人もいるでしょう。

そこで今回の授業テーマは、「文章ルール」について。

前半のカリキュラムでは全員が絵本の企画書を作成しています。
この時期は、ストーリーを文章に起こして「読んでもらう絵本」の構成を練っている生徒さんがほとんどです。

それぞれが企画した絵本には、1年間で学んだ知識や技術など、多くの過程が詰まっていきます。
なによりもいちばん強く込められるものは、たった一冊の絵本に対する愛情でしょう。

このように愛を込めて生み出す絵本ですが、制作過程でもっとも避けたいことがあります。

それは……文章の校正不足のまま印刷・製本してしまうこと。

誤字脱字はもちろん、意味のないフォントのばらつき、サイズのばらつきなどなど、確認しておけば防げたミスをそのままに印刷してしまうと、必ずや悔いが残るもの。
もしもこのようなミスが、数千部、数万部単位で印刷・製本・流通する商業出版物だったとしたら、どれだけの損害が発生するでしょうか。

「絵本の学校」の特色のひとつは、出版業界にて現役で活躍する講師のリアルな体験から、現場の様子を身近に感じながら学べることです。
せんせいは今回の授業で、校正不足が招いた書籍流通の悲劇について真剣に語ります。
なぜなら、丹精込めて作った絵本に悔いを残して欲しくないから。将来活躍する場で、後悔して欲しくないからです。

一生懸命に作ったものを、わずかなミスで嫌いになって欲しくありません。
無念を感じて欲しくありません。
あらゆる願いを込めての、大切な授業なのです。

これまで、1冊の本が、どれだけの人が関わって作られるのかについて、学びました。
1冊あたりの編集費用、印刷・製本・流通費用など、本が生まれてから読者の手に届くまでに必要なお金の動きも学んできました。

それらの授業で得た知識をもとにすれば、今回の授業で語られたことの重大さを具体的に想像できるはずです。

第2期生の表情を見ると、全員が「あってはならないこと」だと肝に命じたと伺えて、ひと安心。

校正不足がどれほどのダメージとなって、周囲や作者に悪い影響を与えるのかを学んだあとは、実際に出版業界で行われる校正ルールについてもインプットしました。
聞きなれないキーワードはしっかりとメモを取り、練習用の原稿校正を実践した第2期生たち。

その様子にせんせいたちは、卒業制作の絵本の仕上がりを楽しみに思うのでした。

自らの意思で、夢を掴もうと立ち上がり頑張る女性たちの姿は、凛として美しいものです。

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