課外コラム*絵本の企画を100本書きました。そのあとは?

絵本の企画書を書いたあとは、どんなふうに出版社に持ち込めばよいのでしょうか。また、そのあとはどうなるの? 気になるところです。

今回は、企画書を書いたあとについての質問に答えていきます。

Q.絵本の企画を100本書きました。そのあとはどうすればいいですか?

A.100本! 頑張って書きましたね! まずは、送る前にあなたの企画書についてチェックしてみましょう。

≪送るものは揃っていますか?≫
企画書を出版社に送る場合は、次のものをセットにして送りましょう。
① 書類送付のお願い
② 企画書
③ 目次
④ サンプル原稿

≪企画書はきちんと書けていますか?≫
企画書に、決まった形はありませんが、A41枚にまとめ、必要のない項目は削除してください。出版エージェントとして名高い「企画のたまごやさん」で提案している企画書の雛形は有名ですね。文字は大きいほうが読んでもらえる可能性が高くなります。小さな字で何枚かにわたる企画書になっていませんか?

それらのチェックが終わったら、さあいよいよ、企画書を送る段階です!

Q.どのようなどころ送ればいいですか?

A.どんな出版社に送ろうとしていますか? 「大手」の出版社では、企画の採用率は0.1%以下。開封して、著者プロフィールを読んだあとはゴミバコ行きが基本です。一冊目から「大手」を狙うのは、難しいかなはと思います。企画書は一箇所だけでなく、複数の場所に送っても問題ありません。できるだけたくさんの出版社に送ってみましょう。いちばん大切なのが、「いい編集者」との出会いだと言われています。どんな出版社から出版するかという以前に、どれだけ自分の作品を愛してくれる編集者と出会えるか、が重要なポイントになります。

Q.企画書を送ったあとは、どのようなことをすればいいですか?

A.色々な活動を行いましょう。編集者の人の子です。見知らぬ人のものより、自分が名刺交換して知っている人のものを優先して読もうという気持ちになります。そこで、編集者と知り合えそうな、作家さんや出版の企画屋さんたちが主催するセミナーに参加しましょう。懇親会にも参加して、そこでどんどん編集者さんたちと名刺交換するといいですよ。ただ、これは、地方の人たちには、チャンスが少ないかもしれませんね。でも、焦らなくても大丈夫! どこにいてもできることがあるのです。実際に本になるためには、「企画書の中身」だけではなく「何冊売るだけの力があるか」が重要になります。これを出版社に証明することができれば、出版は近づきます。Facebookで友達が何人いるか、ブログのアクセス数はどのくらいか、どんな人脈をもっているか、 どんな団体に所属していて、自分を応援してくれる人は何人くらいいるか。出版社としては、できるだけリスクを低く抑えたいので、売れる確率が高くなるほど、企画は通りやすくなります。ブログのアクセス数を増やす努力や自分の応援者を増やす努力など、誰でも、どこにいてもできる努力はしていきましょう。

最後に『ねずみくんのチョッキ』をはじめとする『ねずみくんシリーズ』で有名な上野紀子さん(絵を担当)の『ユウchan』でのインタビュー記事を読んでみてくださいね。
『ぞうのボタン』という絵本は、日本より先にニューヨークで出版されたのだそうです。そのときのいきさつを、こんなふうに語っていらっしゃいます。

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アメリカに行く前に日本のある有名な出版社にも見てもらったのですが、散々でした。 『こんな絵本なんかやってるようでは、絵本はぜったい作れない』とまで言われました。そこで、ニューヨークにある子どもの絵本を出している出版社に売り込んでまわったのです。当時は若かったので、そんなことができたのだと思います。何度も断られて7番目の出版社でやっと気にいっていただけました。

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有名なベストセラー作家さんたちでも、このようなご苦労があったのです。あたたも諦めないで自分の作品を世に送り出すまで頑張りましょう。

※参考:ユウchan インタビュー
http://www.yuchan.net/yuchan/interview/02.html

チェリー(童話作家)

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